甲州手彫印章 漆印 うるしるし

自然の神秘、自然の漆

漆の木に傷をつけ、にじみ出た樹液を精製した漆は、接着性、保存性にすぐれた塗料として縄文時代より使われてきました。それは堅牢性や耐久性を求めた実用品としても、彩色や加飾を施した美術品としても人々の心を慰め魅了してきました。

多彩な技法

漆芸には、様々な技法があります。木地の木目を見せる素朴な塗りから、漆の色調・光沢を楽しむ塗り、漆で模様を表す変わり塗、貝と漆の華麗なる共演(螺鈿)、金粉や金箔で模様や絵を表現する蒔絵、木彫りや漆彫刻など技法によって多彩な表情を見せてくれます。

伝統的工芸品

現在、全国で23産地の漆器が経済産業大臣指定 伝統的工芸品に指定されています。それぞれの産地の自然や風土、事情によって、独自の技法・特徴を生み出してきました。うるしるし(漆印)は、印材(薩摩産 柘「つげ」)に産地(各店)の特徴を生かした漆芸を施し、印面は伝統工芸士望月煌雅が伝統技法により制作した甲州手彫印章です。
*ケースの木地は桂「カツラ」を使用

唯一無二の印

漆芸による表情だったり、住まい・出身地・思い出の地など産地との繋がりだったりお選び頂き方は自由です。漆芸によるやわらかな感触、月日を追って徐々に増す美しいつや望月煌雅制作によるしっかりした捺印性、美しい印影(押し型)を感じて頂ければ幸いです。